【新型コロナウイルス感染症予言!?】~映画『コンテイジョン』に学ぶ私たちが今すべきこと~あらすじ・解説(ネタバレを含む)~キャストの啓発YouTube動画まとめ 

SF映画

監督 は『エリン・ブロコビッチ』『オーシャンズ11』シリーズの
スティーブン・ソダーバーグです。
この映画がキッカケか否か、ハリウッドの安全対策作りを指揮することになったようです。

https://www.cinematoday.jp/news/N0099735

この作品は、豪華キャストにも関わらず、公開当初に日本では殆どヒットしなかったそうです。2011年なので、その頃はウィルス以外の話題だったのでしょうね。

映画『コンテイジョン』は、ノンフィクションではなくフィクションであり、あくまでSFスリラー映画として作られたものです。

あらすじ・解説(※ネタバレ要素をやや含む)

https://girl.houyhnhnm.jp/culture/girls_cinema_club_46

アルダーソン社に務めるべス(グィネス・パルトロー)は仕事で香港へ行き、シカゴに立ち寄った後にアメリカへ帰国し、夫・ミッチ(マット・デイモン)と息子の待つミネソタ州ミネアポリスの自宅へ帰宅します。空港から既に体調が悪かったべスでしたが、時差ボケや疲れと思い夫や息子と交流を取りながら自宅休養をしていました。

同じ頃、香港の九龍ではフェリーや電車を経由してパートナーと暮らす集合住宅に帰宅した男性が、体調不良を訴え始めます。翌日、彼は朦朧とした意識の中で集合住宅のエレベーターに乗り込み、街へ出ますがそのまま交通事故にあってしまいます。
また、ロンドンで働く女性も、滞在先のホテルで急死したところをホテルの従業員に発見されます。
そして日本でも、ベスと同じアルダーソン社に関わる会社員の男性が混雑したバスの中で意識を失います。

数日後、ベスも自宅のキッチンで痙攣を起こし倒れてしまいます。そして、病院に救急搬送されるも死亡。体調不良で学校を早退した幼い息子も同様の症状で亡くなり、ウィルスによる感染症の疑いから、ミッチは隔離されます。

https://girl.houyhnhnm.jp/culture/girls_cinema_club_46

検査を受けるも、ミッチはどうやら免疫があるらしく発症していないことが判明します。そして、娘のジョリーはまだ感染していないことから2人で自宅待機となります。
しかし、事の深刻さにまだ危機感のないジョリーは、ボーイフレンドに会えないことで苛立ちが募り、ミッチに当たってしまいます。

カリフォルニア州サンフランシスコでは、フリーライターのアラン(ジュード・ロウ)が今回の疫病に関する動画(日本人男性が倒れたもの)をネット上で見て、重大な疾病でも隠ぺいされる事があるかもしれないし、カメラの前で倒れたのは1人でも、カメラの前で倒れなかった人間が他にもいる可能性は高いと考察します。

感染者や感染の疑いのある死亡者が徐々に増え始め、SARS(サーズ)時のような対処法が必要であることが囁き始められます。

また、アメリカでは感謝祭(Thanks giving Day)が近いことから、意図的なバイオウィルス・テロなのではないかとの疑念を持つ者も出始めます。

ジョージア州アトランタにある疾病管理予防センターCDC)では、エリス(ローレンス・フィッシュバーン)エリン(ケイト・ウィンスレット)が今回の件に関して過去の疾病と比較し調査と対策をとっていました。

https://cinemore.jp/jp/erudition/1327/article_1328_p1.html

エリンはミネソタ州保健局(MDH)へ赴き、今回の疾病に関する現状の説明を行いますが、経済的影響の懸念などからまだ感染者の少ない状態での大掛かりな対策をとる必要性があるのかと議論になります。
その最中、感染者は徐々に拡大し、ミネアポリスの小学校も一時閉鎖となります。

CDCの実験室では、アリー(ジェニファー・イーリー)たちが感染者であるベスたちの血液からウィルスの正体を突き止めるべく調査を行っていました。調査の結果、ウィルスのDNAは豚とコウモリでヒト細胞に侵入し順応すべく変容し続けていると分析します。致死率は20%ですが、治療法もワクチンもないことが問題です。

https://news.mynavi.jp/article/20200404-1010777/

スイスのジュネーヴでは世界保健機関WHO)で疫学者のレオノーラ(マリオン・コティヤール)が、感染の発端となったのではないかと思われる香港に派遣されます。


ウィルスによって世界はどうなるのか。
そしてワクチンは作ることができるのか。
この映画は、そんな多方向から問題提起をしてくる作品です。

予告編はこちら↓↓

映画『コンテイジョン』予告編【HD】 11月12日(土)公開

こだわったカメラワークが危機感を煽る

カメラは、感染したと思われる人が持っていたものや触ったドアノブ、エレベーターのボタンなど、感染経路と思われる媒介物を細かく映し出し危機感を煽ります。
原因不明といっても、これだけ感染経路はあるんだぞということを学べます。

感染者の症状の出方は人によって様々で、体調不良が続いた後に発作が起きて亡くなる人もいれば、症状が気付かないほど軽い状態から急死する人、感染しても症状の出ない人もいます。
だからこそ、感染に気付かずにウィルスをばら撒いてしまう恐れもあるのです。

そして、感染が急激に拡大するとともに、人間たちがパニックになり騒動を起こしたり、デマに混乱させられたりします。こんなところまで、コロナウィルスの件と状況が似ているんですね。

「新型コロナウィルス感染症」に状況が酷似していると話題に

2011年に公開された映画にも関わらず、世界中でコロナウィルス感染症のパンデミックとなった現在、巷ではTwitterなどのSNSでこの映画が話題となりました。

理由は、過去に作った作品にも関わらず、未来である現在とあまりに酷似していることからです。映画を観た方は、必ずと言って良いほど口を揃えて言います。
これは、ウィルスパニックのどの映画よりも現実に沿っている内容に思えます。まるでドキュメンタリー映画なのではないかと目を疑ってしまう程です。

しかし、パニック映画として恐怖を煽るだけでなく、映画の中では今何をすべきかを学べるので、訳もわからず不安になっている人は逆に観ることをおススメします。

ていうか、レンギョウって何?

作中でジュード・ロウ演じるアランが、ウィルスにはレンギョウという薬草が効くと吹聴して歩き、薬局ではレンギョウを買う人が押しかけます。※本当は、このウィルスに全然効かないんですけど。

しかし、そもそもレンギョウって何か聞いたことがあるような……
そう、春になると黄色い小さな花が連なって咲く植物ですね。

モクセイ科のレンギョウ(連翹)は、漢方医学でも用いられることがあります。
効能は、解熱・消炎・利尿・排膿剤としてや腫瘍・皮膚病などの鎮痛薬としても使われ、強い抗菌作用があります。しかし、薬の原料として使用されるのは果実の方だそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%82%A6

出演者たちがYoutubeでメッセージを発信

https://theriver.jp/contagion-psa-covid19/

アメリカ・コロンビア大学公衆衛生大学院の科学者たちと本作に出演したキャストたちがコラボし、#ControltheContagion(感染を制御しよう)というハッシュタグのもと、新型コロナウィルス感染症拡大防止の運動として動画を公開しています。

YouTube「Columbia Public Health」というアカウントで以下のコメントが、世界中の人へ向けてのメッセージとして記載されています。

 The team from CONTAGION is back, and they’re spreading facts— not fear. This time, they joined forces with scientists at the Columbia University Mailman School of Public Health. As the #COVID19 pandemic continues, there is more need than ever for information about scientific, evidence-based precautions that we can all take to better protect ourselves, our loved ones, and our communities. The COVID-19 pandemic cannot be ended by any single person, organization, or country. We must all work together and do our part by taking necessary public health measures, including social distancing and proper hand-washing. Head to https://bit.ly/ControltheContagion_YT and #stayhome #withme for more info.

~日本語訳~
『コンテイジョン』のチームが戻ってきて、恐怖ではなく事実を広めています。
今回、彼らはコロンビア大学公衆衛生大学院の科学者と力を合わせました。

コロナウィルス感染症のパンデミックが続く中、私たち全員が自分自身や愛する人、そしてコミュニティをよりよく保護するために私たち全員が取ることができる科学的で証拠に基づく予防策についての情報と、それに対する必要性がかつてないほど高まっています。

コロナウィルス感染症のパンデミックは、個人、組織、または国によって終わらせることはできません。 私たちは皆、協力して、社会的距離や適切な手洗いなど、必要な公衆衛生対策を行うことにより、私たちの役割を果たさなければならないのです。

詳細については、https://bit.ly/ControltheContagion_YT
および#stayhome #withmeにアクセスしてください。

Columbia Public Health by YouTube

以下、各キャストたちが実際に発信した動画のまとめです。
それぞれ、対策の重要さや効果的な手洗い方法など話してくれています。

※全て英語と英字幕付きですが、日本語の翻訳はありません。

#Stayhome #withme and Control the Contagion: Spreading Facts, Not Fear
5人の俳優・女優によるコメント動画

Matt Damon Says LISTEN to COVID-19 Experts | #Stayhome #withme and Control the Contagion
ミッチ・エムホフ役 俳優:マット・デイモン

Help Kate Winslet Stop the Spread of COVID-19 & Wash Your Hands | #Stayhome & Control the Contagion
エリン・ミアーズ役 女優: ケイト・ウィンスレット

Marion Cotillard On The Choice We All Have to Make | #Stayhome #withme and Control the Contagion
レオノーラ・オランテス役 女優:マリオン・コティヤール

Laurence Fishburne on How to Stop the Spread of COVID-19 | #Stayhome #withme & Control the Contagion
エリス・チーヴァー役 俳優:ローレンス・フィッシュバーン

Jennifer Ehle On COVID-19 Vaccine | #Stayhome #withme and Control the Contagion
アリー・ヘクストール役 女優:ジェニファー・イーリー

映画を観終わった後に思うこと

https://toyokeizai.net/articles/-/342907

映画では、試行錯誤の末ですがワクチンが出来ますし、原因の究明はできなくともパンデミックの発端はこの前後なのではないかと言う時期まで絞られます。

あとは、人が知ることの無い生体の秘密を追って、観ている人にだけ真相を教える映像が流れ「コワッ」となって終わるのですが、これも非現実的ではないように思われます。

私個人としては、海外旅行が好きでアジアの屋台料理なんかも好んで旅行先で食べていましたが、この映画を観て今後はちょっと躊躇ってしまう気持ちが生まれました。

コロナの影響で、この先いつそんな旅行に出られるのかもまだ解りませんが、衛生管理に於いては安心出来る国に生まれて良かったなと改めて思うのです。

従来より人気のあるゾンビ映画やパニック映画等とは異なり、じわじわと現実に重なるリアリティ溢れるストーリーですので、SFテイストが苦手な方にも観ていただける映画なのではないかと思います。

映画『コンテイジョン』を無料で観るには

映画『コンテイジョン』を無料で観るなら、おススメの方法があります。

 

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