世界から猫が消えたなら(映画) あらすじからネタバレ・感想あり

ヒューマンドラマ
目次
1作品情報
2ストーリー
3キャスト
4ネタバレあり/感想

1 作品情報

「世界から猫が消えたなら」は2016年5月14日に公開された日本の映画です。原作は川村元気の作品です。どちらから先に入っても楽しめます。4年前の映画ではありますが、内容はトレンドものではないのでいつでも遜色なく見ることができる作品です。そして登場人物も多くはないので、人間関係が複雑化しすぎないのも魅力のうちの一つです。
上映時間が103分と長すぎないのも良いです!猫を飼っていても飼っていなくても色々考えさせれらる作品となっております。ちなみに私は猫を飼っておりません!
見逃していた方も、今から興味を持たれた方も、もう一度見たい方も今ならUーNEXTで無料で見ることができます。

2 ストーリー

電話、映画、時計、そして、猫!?
大切なものを一つ消すこととひきかえに、
一日の命をもらえるとしたら?


主人公は30歳の郵便配達員。愛猫キャベツとふたりぐらし。
母を病気で亡くしてから、実家の父とは疎遠になってしまいました。
恋人はいません。別れてしまった彼女のことを、まだ想い続けています。
趣味は映画鑑賞。友だちは映画マニアの親友が一人だけ。
そんな彼が、ある日突然、余命わずかの宣告を受けてしまいます。
脳に悪性の腫瘍ができていたのです。
ショックで呆然とする彼の前に、とつぜん、自分と同じ姿をした悪魔が現れて言いました。
「世界から何かひとつ、ものを消すことで、1日の命をあげよう」…。
悪魔のささやきに乗せられた主人公は、次々とものを消していきます。
電話、映画、時計、そして、猫。
ところが、何かを消すと、大切な人たちとの思い出も一緒に消えてしまうことになり…
これは余命わずかの彼に起こった、せつなくもやさしい「愛」の物語です。

引用元:東宝ウェブサイト https://www.toho.co.jp/movie/lineup/sekaneko.html

3 キャスト

僕&悪魔=佐藤健  (元)彼女=宮崎あおい ツタヤ(タツヤ)=濱田岳 トム=奥野瑛太
ミカ=石井杏奈 父親=奥田瑛二 母親=原田美枝子

4 ネタバレありあらすじ/感想

30歳の僕。毎日普通の平凡な暮らしを過ごしていた。ある日、体調不良で通院した病院で末期の脳腫瘍と診断される。意外と冷静に一人暮らしの家に帰宅するとそこには自分そっくりの悪魔が居て。。。
寿命を一日伸ばすごとに、何かを失って生き延びることができると提案してくる。そしてその失うものは悪魔が勝手に指定するもので僕はそれに抗えない。そして電話、映画、時計、猫と続いていくのだが。。。。

当たり前の日常が当たり前でなくなること、、、そんなことを考えたことがある人はどのくらいいるのでしょうか?多くの人々は日々の生活にいっぱいいっぱいで色々大切なものを見落としているような気がします。
この作品ではまず、悪魔が電話をとりあげることにします。最後に電話したい相手がいないのか?と問われる僕は家族ではなく、元カノへ。実は間違い電話がきっかけで彼女と出会い、お付き合いが始まっていくのです。既に別れているですが、元カノは僕の電話に応じ、不審に思いながらも出てきてくれるのです。彼女には彼女なりの、彼のことを想う気持ちがあり、その想いは僕は別れてから知ることになるのですが、、、
これも日常あるあるですよね?自分が想っている気持ちは自分だけのもの。どんなに相手のことを想っていても伝えなければ伝わらないのです!
電話がなくなってしまうと彼女と僕の関係も無くなってしまい、彼女は僕との記憶を悪魔に消されてしまう。そこで僕は激怒するのです!
熱い感情を悪魔に剥き出しにするのはここが初めて!脳腫瘍のことや悪魔が急に現れたことは僕にとって唐突すぎてイマイチ飲み込めない事態だったから。でも、彼女の僕への記憶が消されて、自分が死ぬことに対して急に現実味が帯びてきたのではないでしょうか?
電話の次には映画を消されてしまう。ここではツタヤ(タツヤ)との思い出、タツヤとの関係性を消されてしまう。お互い物静かな二人だが映画を通じて親友となるのです。作中でタツヤが言っている「何かいい物語があって、それを語る相手がいる。それだけで人生は捨てたものじゃない。」これはこの映画の中で私が一番好きな名言です!僕から余命宣言を聞き、最期に見るべき映画を聞かれると泣きながらお店中のDVDをひっくり返しているタツヤには号泣する人も多いのではないでしょうか?私ももれなく。。。でした。
そしてお付き合いしている時の彼女との旅行で時間から逃げているバックパッカーのトムさんと出会いますが、実家が時計屋を営んでいる僕。その出会いに皮肉なものを感じながらも仲良くなる3人。別れの際に、トムさんが事故で亡くなってしまうのですが、その事故で二人の関係性が微妙になり別れることになってしまようです。
に対する二人の感情。自分が死んで誰か悲しんでくれるのか?ないてくれるのか?誰かの心に自分はどの程度残っているのか?それほど誰かに影響を及ぼしているのか?濃い関係性を気づいているのか?世界は変わるのか?そんな哲学的なことを考えさせられるのです。

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