『魔法にかけられて』でウォルト・ディズニー音楽の歴史を辿っているかのような音楽を」制作したディズニー音楽の巨匠、アラン・メンケン。
今回はそんなアランについてご紹介していきます!
『魔法にかけられて』の映画紹介
まずこの記事を読んでいただく前に、『魔法にかけられて』の簡単なあらすじやキャスト紹介をしている記事がございまずのでそちらをご覧ください!!
『魔法にかけられて』の音楽監督「アラン・メンケン」について
では!
今回のテーマとなる『魔法にかけられて』の音楽監督であるアラン・メンケン氏について詳しくご紹介したいと思います!
アラン・メンケンの簡単なプロフィール
名前 | アラン・メンケン(Alan Menken) |
生年月日 | 1949年7月22日 |
出身地 | アメリカ合衆国ニューヨーク州 |
職業 | 楽曲作曲家・音楽プロデューサー |
レーベル | ウォルトディズニー |
経歴1 ~ディズニー音楽に出会うまで~
幼少期からピアノとバイオリンをたしなみ、なんと9歳でバイオリン用のオリジナル曲「Bouree」を書きあげたんです!
天才か!!!!!!!
その後ニューヨーク大学に入学。
在学中にミュージカルの音楽を作り、有名な指揮者のリーマン・エンゲルと出会い、そこからミュージカル音楽に専念することになったそうです。
彼が有名になった作品は、1982年に上演されたミュージカル『Little Shop of Horrors』です。
脚本・作詞ハワード・アシュマン、作詞アラン・メンケンというコンビでミュージカル化された公開当初は座席数100以下の小劇場、WAP劇場で上演されていました。
しかし!
連日満席の大評判を得たこの作品は、座席数350の劇場に格上げされました!!
また、当時のオフブロードウェイ(※)作品の最高興行収入を更新しました。
※オフブロードウェイ・・・ニューヨークのマンハッタンにある比較的小さな劇場で上演されるプロの演劇を指す。
Wikipediaよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/オフ・ブロードウェイ
ロングランを記録したこの作品は、『スターウォーズ』シリーズのヨーダ役のフランク・オズを監督に映画化され、第59回アカデミー賞主題歌賞にノミネートされました。
経歴2 ~ディズニーとの出会い~
ついにアランがディズニーと出会います!
『Little Shop of Horrors』が上演された後も、いくつかブロードウェイ・ミュージカルの作曲をしていたアラン。
しかし、アシュマンのある誘いからディズニーに携わることになったのです。
1970年代のディズニーは映画の大ヒットがなく、低迷していました。
そのため当時の副社長ロイ・ディズニーはアシュマンに電話をし、復興を試みたのです。
アシュマンは『Little Shop of Horrors』でタッグを組んだアランとともに映画『リトル・マーメイド』に制作に取り掛かったのです!
アランはアシュマンについてこう語っています。
『ハワードと最初に出会ったとき、ぼくは彼がなにをしたいかわかった。ぼくはピアノに向かい、歌詞を読んで言ったんだ。「君がしようと思っていることはわかる。でも、あるセッションはカットしなければいけないだろうし、歌詞の韻を変える必要もあるかもね。」するとハワードは耐えられないような表情で「違うんだ!ぼくがなぜ書いたとおりにしてほしい理由はだね・・・」とくるんだ。彼は劇作家であり作詞家であるから、歌のすみずみまで作曲家を自分の思ったとおりに導びこうとした。こんな作家はあまりいないよ。しかし、彼は誰よりも音楽に関して信頼してくれたし、ハワード以上にぼくの音楽を理解し、尊重してくれた人はいなかったね。』
不況のディズニーを救った音楽コンビよりhttp://www.mozartant.com/Jordan/Movie_Play/Disney_music.htm
『リトル・マーメイド』は第62回はアカデミー賞作曲賞を受賞し、大ヒット!
その後、2人は『美女と野獣』『アラジン』の制作に取り組んでいました。
しかし、『美女と野獣』の完成を見ることなく、91年に40歳の若さでAIDSでハワードは亡くなってしまったのです、、、。
2人がいたからディズニー黄金時代が築かれました。
今でもハワードの音楽性が語り継がれていることは本当にすごいことですね。
作品一覧
アラン・メンケンの名作品をご紹介しましょう!
映画名 | 年 | 曲名 |
---|---|---|
リトル・マーメイド | 「アンダー・ザ・シー」 | |
〃 | 〃 | 「キス・ザ・ガール」 |
〃 | 〃 | 「パート・オブ・ユア・ワールド」 |
美女と野獣 | 1991 | 「美女と野獣」 |
〃 | 「ベルのひとりごと」 | |
〃 | 「Be Our Guest」 | |
〃 | 〃 | 「愛の芽生え」 |
アラジン | 1992 | 「ア・ホール・ニュー・ワールド」 |
〃 | 〃 | 「フレンド・ライク・ミー」 |
ポカホンタス | 1995 | 「カラー・オブ・ウィンド」 |
ノートルダムの鐘 | 1996 | 「ノートルダムの鐘」 |
〃 | 〃 | 「僕の願い」 |
〃 | 「ゴッド・ヘルプ」 | |
ヘラクレス | 1997 | 「ゴー・ザ・ディスタンス」 |
〃 | 「ゼロ・トゥー・ヒーロー」 | |
〃 | 「恋してるなんて言えない」 | |
魔法にかけられて | 2007 | 「真実の愛のキス」 |
〃 | 「歌ってお仕事」 | |
〃 | 「そばにいて」 | |
〃 | 〃 | 「想いを伝えて」 |
塔の上のラプンツェル | 2010 | 「輝く未来」 |
〃 | 「自由の扉」 | |
〃 | 「誰にでも夢はある」 | |
美女と野獣 実写版 | 2019 | 「ヒューマン・アゲイン」 |
〃 | 「ひそかな夢」 |
どれもディズニーを代表する有名曲!!!
アラン・メンケンの作品をCDで聴きたい!という方はぜひこちらをどうぞ!
また、アラン本人がピアノを弾き、歌っている動画もございます!
メドレーの流れが素晴らしいのでぜひご覧ください!!
特に5分20秒あたりからの「フレンド・ライク・ミー」と6分20秒あたりからの「ノートルダムの鐘」が個人的に好きです。
あと、時々噛んでしまって自分で笑っているアランもかわいらしいですよ!
みんなに聞いてほしい! お気に入り曲!
どの曲も本当に大好きなんですが、特に筆者の個人的に好きな曲をご紹介します!
お気に入り① 「パート・オブ・ユア・ワールド」
言わずと知れた名曲「パート・オブ・ユア・ワールド」
「アンダー・ザ・シー」のアップテンポで陽気な曲調とは違い、ゆったりと、しかし夢と希望が込められた優雅な歌い方、曲調で夢の世界に連れていってくれるようです。
お気に入り② 「Be Our Guest」
『美女と野獣』でベルを歓迎するシーンで流れてくる「Be Our Guest」
映像はもちろんのこと、曲のテンポからも楽しい雰囲気が伝わってきますよね。
私は普通バージョンも好きなのですが、ディズニーのヴィランズの子供が主役の絵映画『ディセンダント』でのラップ調の「Be Our Guest」も大好きです!
ぜひ聴いてみてください!
お気に入り③ 「ア・ホール・ニュー・ワールド」
カラオケのデュエット曲といえばこれ!「ア・ホール・ニュー・ワールド」
ロマンチックで時間がゆっくりと流れているように思わせるメロディーが多くの人を魅了しているのではないでしょうか。
2人きりの世界に閉じ込められたかのように錯覚してしまいますよね。
お気に入り④ 「フレンド・ライク・ミー」
聴いている人を楽しませる歌第一位でしょ!!!
ラッパの「パパパー パーラン」のところや「ご主人様 ほら願いをどうぞ」のリズムとメロディーが特に「あ、今アラジン見てる」と思わせるくらい気持ちが盛り上がる部分なんですよね~。
皆さんは山寺宏一さんバージョンとウィル・スミスバージョンどちらがお好きですか?
私はどちらかと言うと山寺さん派です、、、。
☆お気に入り⑤☆ 「ノートルダムの鐘」
私がディズニー映画で一番好きな『ノートルダムの鐘』の冒頭で流れる曲
「ノートルダムの鐘」
まず皆さん、『ノートルダムの鐘』という映画をご存じですか?
ディズニー映画にしては暗い内容ですし、クライマックスも少し違うテイストです。
しかし、ディズニー黄金期の中でもトップクラスの映像・音楽で埋もれてしまった名作といえるでしょう。
特に「ノートルダムの鐘」は全体的に語り口調の歌い方で、声・音楽の強弱が素晴らしい上にオペラ音楽のような壮大さも兼ね備えているまさに最高の一曲です。
お気に入り⑥ 「想いを伝えて」
レゲエ音楽をコーラスに取り入れた新しい音楽。
街中で歌いだす映像もいいですし、トロピカルで明るくなれるリズムに心が躍りますね!
思わず口さんでしまうような素晴らしい曲です!
お気に入り⑦ 「輝く未来」
人気ナンバーワンプリンセス、ラプンツェルが登場する『塔の上のラプンツェル』
ユージーンとラプンツェルが船の上で見つめあいながら歌うシーンは何度見ても感動します。
ラプンツェルパートからユージーンパートに変わるときに音が高くなって優雅さがでるところが特に好きです。
2人の気持ちが重なり合うシーンを歌で表現しているところはさすがですね。
最後に
いかがだったでしょうか。
ディズニー音楽の巨匠 アラン・メンケンについて知っていただけたでしょうか。
アランはあるインタビューでこのように語っていました。
大切なのは、キャラクターやストーリー、そしてそれぞれの企画から、その世界にしかない音楽的語彙の特有さに気づくことだね。
『アラジン』作曲家アラン・メンケンが語る、“記憶に残る音楽”を生み出す秘訣:Real Sound より
『リトル・マーメイド』ならカリプソ風、『美女と野獣』ならフランスのミュージカル風、『魔法にかけられて』ならウォルト・ディズニー史を辿るような音楽といったように求められている音楽を作っていたんですね。
また、アランの相棒ハワード・アシュマンの存在もアランの成長に欠かせないでしょう。
みなさんのお気に入りディズニー音楽を見つけてみてください!
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