「キャプテン・マーベル」のヴィランであるヨン・ロッグとヴァースとの関わりについてネタバレ解説 ジュード・ロウについて

MCU(マーベル)

MCU版「キャプテン・マーベル」ヨン・ロッグってどんな人?

「キャプテン・マーベル」MCU「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの一作品なので、MCUについては文中のMCUをクリックして下さい。「キャプテン・マーベル」のあらすじや原作ついては、文中の「キャプテン・マーベル」をクリックして下さい。

ヨン・ロッグの表の顔

https://ciatr.jp/topics/165590より引用

クリー帝国の英雄と称えられる人物ヨン・ロッグは、戦士として優れているだけではなく、冷静沈着で統率力も兼ね備えていることからエリート特殊部隊「スターフォース」隊長でもあります。6年前以前の記憶を失ったヴァースにとって、ヨン・ロッグは師匠的なポジションに位置しています。

師匠ヨン・ロッグと弟子ヴァース

師匠と弟子とは一般的に、「アイアンマン」ことトニー・スタークと「スパイダーマン」ことピーター・パーカーのように熱い絆を感じさせるモノがあります。それに対しヨン・ロッグとヴァースの師弟関係には絆を感じさせるモノはなく、ビジネスライクな感じがします。

訳あり記憶喪失のヴァースをヨン・ロッグが戦士として育て上げたのは、クリー人を統制支配している人工知能プリーム・インテリジェンスの指示によるものです。ヨン・ロッグが忠誠を誓っているのは、プリーム・インテリジェンス即ちクリー帝国なのです。ヴァースはそんなヨン・ロッグやクリー帝国の体制に疑問を抱くことなく、ヨン・ロッグの指導の下、メキメキと成長し「スターフォース」の隊員となります。

徐々に明かされていくヨン・ロッグの裏の顔とは?

ヨン・ロッグ率いる「スターフォース」とスクラルとの戦闘の最中、仲間と離れ離れになってしまったヴァースが地球に不時着してしまいます。ヨン・ロッグはヴァースとの通信で、彼女が徐々に記憶を取り戻していくことを知ります。ヴァースの記憶が蘇っていくにつれ、ヨン・ロッグの裏の顔が明かされていきます。

ヨン・ロッグとヴァースの出会い

6年前。クリー人の科学者マー・ベルは、クリーとスクラルの戦争を終結するため地球で極秘飛行実験を行っていました。実験は成功するものの、マー・ベルが同乗する極秘飛行実験機はヨン・ロッグにより撃墜されます。

ヨン・ロッグは裏切り者マー・ベルを抹殺しますが、生き残った実験機のパイロットはマー・ベルの遺言に従い、実験機に搭載しているライトスピード・エンジンを破壊します。破壊したライトスピードエンジンから、未知数のエネルギーを取り込んでしまったパイロット、キャロル・ダンヴァースはヨン・ロッグに拉致されてしまいます。

キャロル・ダンヴァースの焼け焦げたネームプレートを見たヨン・ロッグは、判別できた部分から彼女をヴァースと呼ぶようになります。考えようによっては、ヴァースの名付け親はヨン・ロッグとなりますね。

目的のためには手段を選ばないヨン・ロッグ

ヨン・ロッグはキャロル・ダンヴァースが取り込んでしまった未知数のパワーを抑え込み、クリーの戦士として有効活用するために記憶を改ざんと自らの血液を投与し、地球人とクリー人のハイブリットとしてヴァースを生まれ変わらせます。これらの一連の行為は、クリー人を支配統制する人工知能スプリーム・インテリジェンスの指示によるものです。

クリー帝国の英雄として称えられるヨン・ロッグには、マー・ベルのような裏切り者は容赦なく排除していきながらも、ヴァースのような利用価値がある者は言葉巧み丸め込んでいきます。

ヴィランだけど、意外とダメ男だったヨン・ロッグ

MCU「キャプテン・マーベル」のヴィランと言えるヨン・ロッグは、他のMCU作品のヴィランと比べ派手なパフォーマンスはないようですが、理想的な師匠ヨン・ロッグは実は見掛け倒しだったということがラストで露呈しています。

記憶が戻り覚醒したヴァースこと「キャプテン・マーベル」は、ヨン・ロッグの言葉巧みな話術に惑わされることはありません。一方、師弟関係がまだ成立していると思い込んでいるヨン・ロッグは、ヴァースに一撃で倒されます。

師匠を軽く超えてしまった「キャプテン・マーベル」により母星に強制送還の身となったヨン・ロッグは、クリー帝国の英雄という名に相応しくない情けない幕引きとなってしまったようです。

原作「キャプテン・マーベル」のヨン・ロッグ

原作のヨン・ロッグはクリー帝国のエリート軍人で、マー・ベル(原作は男)こと「キャプテン・マーベル」の上司という基本設定はMCU版に活かされているようです。

クリー人のスパイとして地球に潜入していたマー・ベルは、地球を守るヒーロー「キャプテン・マーベル」となります。マー・ベルを疎ましく思っていたヨン・ロッグは、悪代官キャラ全開で裏切り者マー・ベルこと「キャプテン・マーベル」の抹殺を目論みます。原作でのヨン・ロッグの悪役振りは、一見スマートなMCU版ヨン・ロッグの裏の顔に受け継がれています。

ヨン・ロッグ役のジュード・ロウってどんな人?

https://amecomi.online/event-special/tokyo-comic-con-jude-law-coming-to-japan-2019より引用

ヨン・ロッグ役のイギリス人俳優ジュード・ロウは、少女漫画の王子様キャラが渋く大人になったようなイケメンです。そのイケメンさは、2004年「ピープル」誌の「最もセクシーな男性」に選出されていることから間違いないようです。

1993年「ショッピング」でスクリーンデビューしたジュード・ロウは徐々に頭角を現していき、1999年「リプリー」2003年「コールド・マウンテン」アメリカと母国イギリスのアカデミー賞において高評価を得ています。

映画スターとして名を馳せる前から数多くの舞台に立っているジュード・ロウは、アメリカと母国イギリスの演劇界で数々の賞を受賞しています。実力も兼ね備えたイケメン俳優ジュード・ロウだからこそ、クリー帝国の英雄ヨン・ロッグのダメ男振りを見事に表現したと言えるでしょう。

ジュード・ロウのプライベートは?

ジュード・ロウは女優サディ・フロストと1997年に結婚し、3人の子供を儲けていますが2003年に離婚しています。2019年にビジネス心理学の専門家フィリッパ・コーンと再婚していますが、再婚するまでの約16年の間に女優との婚約(その後、破局)やモデルなどとの短期間交際があったようです。

シングル期間にそれぞれ違う女性との間に一人ずつ子供を儲けており、ジュード・ロウの子供は計5人になるそうです。女優サディ・フロストとの息子と娘はモデルデビューしており、風貌は父ジュード・ロウを彷彿させる美しすぎる二世のようです。

2014年にモデルデビューしたジュード・ロウの息子ラファティ・ロウ
2015年にモデルデビューしたジュード・ロウの娘アイリス・ロウ

近年のジュード・ロウの出演作

「キャプテン・マーベル」のヨン・ロッグ役のジュード・ロウは、「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jrがホームズを演じている「シャーロック・ホームズ」2作品(2009年・2011年)のワトソン役や、「ハリー・ポッター」シリーズの前日譚「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(2018年)の若きダンブルドアを演じています。

「キャプテン・マーベル」の続編でヨン・ロッグ出演はアリか?

ジュード・ロウが出演する「シャーロック・ホームズ」「ファンタスティック・ビースト」の続編公開は2021年冬頃のようです。大作続編の出演が目白押しのジュード・ロウですが、情けない展開となってしまったヨン・ロッグ役で2022年夏公開の続編「キャプテン・マーベル」の出演はあるのでしょうか。

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