親しみやすいヒーロー「アントマン」と俳優ポール・ラッドについて(少々ネタバレ)

MCU(マーベル)

「アントマン」を演じるポール・ラッドってどんな人?

「アントマン」はMCU「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの一作品なので、MCUについては文中のMCUをクリックして下さい。

https://www.cinematoday.jp/news/N0075118より引用

ポール・ラッドについては「アントマン」を観るまで全く知らなかったのですが、90年代から主演でないもののメジャーからマイナー作品まで数多く出演していたようです。1969年生まれのアメリカ人俳優ポール・ラッドは2020年現在で51歳となりまが、20代からから俳優活動をしていたので芸歴30年ほどのベテラン俳優となります。

演技力だけでなく見た目も重要となる俳優は、日々のたゆまぬ努力で実年齢よりかなり若く見える方もいます。10~15歳ぐらい若く見えるポール・ラッドもその一人に挙げられ、ネット上でネタにさせることがあるようです。

ポール・ラッドはドラマ「Sisters」のカービー・フィルビー役で、俳優としてのキャリアをスタートしています。ドラマの内容は不明ですが、1992年〜1995年まで続いたドラマ「Sisters」で計20話出演していることから、ポール・ラッド演じるカービー・フィルビーは重要なキャラなのかもしれません。

レオ様の「ロミオ+ジュリエット」に出演してた!

ロミオ&ジュリエット – 予告編

超有名過ぎるシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を大胆にアレンジした映画「ロミオ+ジュリエット」(1996年)で、ポール・ラッドジュリエットの婚約者役を演じています。レオナルド・ディカプリオが演じるロミオ様に目がいっていたので、ポール・ラッドが出演していたとは全く気付きませんでした。

「フレンズ」のレイチェルと共演してた!

私の愛情の対象 (字幕版)

世界的に大ヒットした海外ドラマ「フレンズ」のジェニファー・アニストン主演の映画「私の愛情の対象」(1998年)ポール・ラッドは、ヒロインの相手役を演じています。この映画は観ていたので、“あの役の人だった”と思い返すことができます。

「フレンズ」にゲスト出演してた!

ポール・ラッドは映画「私の愛情の対象」で海外ドラマ「フレンズ」のジェニファー・アニストンと共演に続き、海外ドラマ「フレンズ」(1994年〜2002年)の第9シーズンでメインキャラの一人であるフィービーのボーイフレンド役で登場し、後に結婚するという重要なキャラを演じています。

俳優として着実にキャリアを築いている裏打ちがあるからこそ、ポール・ラッドは世界的に大ヒットした海外ドラマ「フレンズ」に計19話出演できたのでしょう。余談ですが、MCUシリーズの愛されキャラことパッピー・ホーガン役のジョン・ファブローがモニカの恋人役で出演しています。

ポール・ラッド、主演映画がヒット!

ぼくたちの奉仕活動 予告編

主演とは縁遠かったポール・ラッドはですが、2008年の主演映画「ぼくたちの奉仕活動」と、翌年の主演映画「40男のバージンロード」がスマッシュヒットとなります。残念ながらポール・ラッド主演の2作品は日本では劇場未公開となっており、DVDや動画配信などで視聴可能となっています。

「アントマン」となったスコット・ラングとは?

「アントマン」スコット・ラングとポール・ラッド

MCU「アントマン」のスコット・ラングは、元泥棒だった過去を除けばごく普通の人だと言えます。「アントマン」ことスコット・ラングを演じるポール・ラッドは、上記で紹介した出演作品から、ヒーローとは程遠い、ごく普通の人に宿っている内面を演じてきたと伺えます。

そして、ポール・ラッドの外見は普通にいそうなイケメンさなので、スコット・ラングのダメさ加減と「アントマン」となってからのカッコよさが絶妙にマッチしています。

良き夫・父であったはずのスコット・ラングでしたが…

スコット・ラング元泥棒でしたが、家族のため真っ当な職に就き、平凡で幸せな人生を歩んでいました。しかし、スコット・ラングの幸せな日々は突然強制終了となります。そうなってしまったのは、お酒や女性問題、再び犯罪に手を染めたのではなく、勤め先の不正を見過ごせなかったのです。スコット・ラングの行き過ぎた正義により、職と妻子を失い刑務所行きとなってしまいます。

この一連の行為から判断するとスコット・ラングという男は、己の信念を通す我の強いタイプだったと言えるかもしれません。ドラマチックな英雄的行為も妻から見れば、家庭を破綻させる自己中な行為にしか見えなかったのでしょう。

妻はそんな夫に見切りをつけ、自分と娘を大切にしてくれる理想的な男性と再婚予定となっています。娘が父を慕っているのが唯一の救いですが、理想的な夫・父親となりそうな妻の再婚相手の登場にスコット・ラングの出る幕は無くなってしまいます。

スコット・ラングの転職先「アントマン」

人生ドン詰まりのスコット・ラングの前に、“捨てる神あれば拾う神あり”という格言を実践する如く、彼の性格にあった職業を斡旋してくれる人物が登場します。スコット・ラングは、昆虫学者兼物理学者ハンク・ピムから提供された「アントマン・スーツ」でミニサイズのヒーローとなって大活躍することとなります。

「アントマン」VS「ファルコン」の行方は!

『アントマンvs.ファルコン戦闘シーン』アベンジャーズ Avengers marvel

ヒーローが板についてきた「アントマン」ことスコット・ラングは、本作中盤で「アベンジャーズ」の一員である「ファルコン」ことサム・ウィルソンと戦いを繰り広げます。MCUシリーズ「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」を観た方はご存知かもしれませんが、高性能ウィング・パックで華麗に空中を駆け巡る「ファルコン」は超然カッコイイです。

元軍人の「ファルコン」は、ミニサイズになれる「アントマン」に一本取られてしまいます。しかし、「ファルコン」に使えそう奴と認定された「アントマン」は、MCUシリーズ「シビル・ウォー」で、対立する「アイアンマン」と「キャプテン・アメリカ」との抗争の中、「キャプテン・アメリカ」側の助っ人ととして参戦することとなります。

【アントマンvs.アイアンマン&スパイダーマン&ウォーマシーン】戦闘シーン アベンジャーズ シビルウォー Avengers marvel

「アントマン」の十八番ミニサイズでの活躍に加え、本作では見られなかったジャイアントサイズでも活躍しています。しかし、「キャプテン・アメリカ」側についてしまった「アントマン」は犯罪者となっていしまい、政府との取引でスコット・ラングは自宅軟禁となってしまうのです。

ヒーロー「アントマン」として社会復帰したスコット・ラングは、娘の信頼を取り戻し、なんと元妻と彼女の再婚相手とも良好な関係を築きます。「シビル・ウォー」の一件で再び犯罪者となってしまったスコット・ラングに闇落ちすると思いきや、なぜか悲壮感がありません。「アントマン」となってからのスコット・ラングの確固たる自信が、彼を成長させたのでしょう。

「アントマン」が「ハムレット」を演じていた!

親しみやすいヒーロー「アントマン」で、世界的にブレイクしたポール・ラッドは大学卒業後、英オックスフォード大学ブリティッシュ・ドラマ・アカデミーのワークショップで「ハムレット」に主演したそうです。みんな大好き「アントマン」となったポール・ラッドが、闇落ちする「ハムレット」を演じていたとは驚きです。「アントマン」とは真逆のポール・ラッドは演じる「ハムレット」を見てみたいような気もします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました