「アントマン」概要
「アントマン」はMCU「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの一作品なので、MCUについては文中のMCUをクリックして下さい。
マーベルコミック「アントマン」の実写映画は2015年に、MCUシリーズ12作目としてポール・ラッド主演で公開されています。2008年公開の「アイアンマン」からスタートしたMCUシリーズは6〜10作品ごとに区分けされており、「アントマン」は「フェイズ2」の最後となっています。2020年11月公開予定のMCUシリーズ24作目「ブラック・ウィドウ」が「フェイズ4」の第1弾となります。
「アントマン」あらすじ
仕事や人間関係がうまくいかず、頑張ろうとすればするほど空回りしてしまうスコット・ラング(ポール・ラッド)。別れた妻が引き取った娘の養育費も用意することができず、人生の崖っぷちに立たされた彼のもとにある仕事が舞い込んでくる。それは肉体をわずか1.5センチに縮小できる特殊なスーツをまとい、正義の味方アントマンになるというものだった。スーツを着用した彼は、ヒーローとして活躍するために過酷なトレーニングを重ねていくが……。
https://movies.yahoo.co.jp/movie/352769/story/
「アントマン」の原作とMCU版をざっくり比較
「アントマン」のアント(ant)はアリの意味で、天才科学者ハンク・ピムが開発した「アントマン・スーツ」を着るとアリさんサイズになります。
原作「アントマン」概要
MCU版「アントマン」ことスコット・ラングは二代目で、彼を「アントマン」になるように仕向けたハンク・ピムが初代となります。マーベルコミックで60年代に登場した「アントマン」は、初代ハンク・ピム→二代目スコット・ラング→三代目エリック・オグレディとなっています。即ち原作には「アントマン」が3人います。
三代目「アントマン」ってどんな人?
三代目「アントマン」となったエリック・オグレディは、S.H.I.E.L.Dの下級エージェントだったのですが欲に駆られて「アントマン・スーツ」を盗んでしまいます。しかし、ヒーロー物のお約束「悪い奴が改心する」という設定に習って、エリック・オグレディは三代目「アントマン」となります。
スコット・ラングが亡くなり、娘キャシーがヒーロー活動していた!
二代目「アントマン」ことスコット・ラングは、戦いの最中亡くなってしまい娘キャシーは三代目「アントマン」とはなりませんが、ヒーロー活動していた父と関わっていたことで特殊能力が芽生え「スタチュア」としてヒーロー活動をすることになります。亡くなったスコット・ラングは後に蘇っていますが、その際にキャシーが亡くなっています。キャシーも後に蘇っていますのご安心を!!。
スコット・ラングが二代目「アントマン」になっていく経緯
原作「アントマン」
貧しい家族を養うのに必死な父親スコット・ラングは、強盗に手を染めてしまいます。釈放後、電気技師の腕を見込まれスターク社に雇われますが、難病の娘キャシーを救うため再び強盗の道に足を踏み入れ、ハンク・ピムから「アントマン・スーツ」を盗んでしまいます。
すべてを終えたスコット・ラングは自首を決意し、「アントマン・スーツ」をハンク・ピムに返そうとします。そんなスコット・ラングの正義感のある人間性を見抜いたハンク・ピムは、彼を二代目「アントマン」として「アントマン・スーツ」を託します。
MCU版「アントマン」
スコット・ラングは理系の頭脳と抜群の運動センスを活かし、泥棒稼業に励んでいましたが結婚を機に堅気となります。真っ当になってから勤務していた会社の不正を知ったスコット・ラングは、正義感から行き過ぎた行為をしてしまい逮捕となり仕事と妻子を失ってしまいます。
刑期を終え出所した前科者に冷たい世間に抗えなかったスコット・ラングは、娘キャシーの養育費を払うためムショ仲間に誘われ、ある邸宅から「アントマン・スーツ」を盗んでしまいます。
「アントマン・スーツ」に関わってしまったスコット・ラングは、「アントマン・スーツ」開発者ハンク・ピムから、悪用される恐れがある「イエロー・ジャケット」を盗み出して欲しいと頼まれます。娘に恥じない人生を送りたいと思ったスコット・ラングは、二代目「アントマン」として今までとは180度違った新たな人生を歩むことになります。
スコット・ラングが「アントマン・スーツ」を返す経緯の違い
MCU版「アントマン」でのスコット・ラングは、人生の負け組となってしまい娘キャシーのために「アントマン・スーツ」を盗んでしまいます。しかし、ハンク・ピムから正義を貫く人間性を見込まれ、ヒーローとなってしまったという原作設定を活かしています。
原作でのスコット・ラングはトラブルを解決し、自首を決意して「アントマン・スーツ」をハンク・ピムに返そうとするのに対し、MCU版では盗んでしまった「アントマン・スーツ」がヤバイ代物だと悟ったスコット・ラングは、慌てて返そうとするものの警察に捕まってしまいます。
再び人生崖っぷちになりそうになったスコット・ラングは、ハンク・ピムの思惑でアリさんが運んできた「アントマン・スーツ」を着て脱獄に成功します。
「アントマン」のミクロな世界を体感できる映像視聴システム
「アントマン」の北米公開は、2Dではなく3D・IMAX3D形式で上映されています。映像や音響に奥行きを感じさせる3D・IMAX3D形式は、人生崖っぷちの中年男スコット・ラングが身長1.5㎝のヒーローとなって大活躍するミクロの世界を観客にリアル体感させることができます。
3D(立体)映画とは?
「ディズニーランド」「USA」のアトラクションや雑誌の付録なのでお目にかかることがある3Dは、専用眼鏡を使用して平面上の映像や画像を立体的に鑑賞できるシステムです。
19世紀前半には、専用眼鏡で鑑賞できる立体写真があったようです。19世紀末に発明された映画では、初期から立体映画を撮影・上演するシステムは確立されていたそうです。映画史における3D映画の黄金期は1952年〜1954年と言われ、日本初の3D映画は1953年「私は狙われている」「飛び出した日曜日」です。しかし、新たな映像視聴システムがどんどん登場している21世紀において、3D映画は衰退しつつあるようです。
IMAXとは?
超高精細度な映像を楽しめるIMAX方式の世界初作品「虎の仔」は、1970年の大阪での日本万国博覧会の富士グループパビリオンで上映されています。つくば科学万博EXPO’85の富士通パビリオンで、IMAX3D世界初作品「ザ・ユニバース」が上映されています。これまでドキュメンタリーや教育映画と主としていたIMAX作品は、90年代以降はエンターテインメント作品に関わっていくことになります。
新たな映像視聴システムでMCUシリーズを楽しもう!
かつは娯楽の花形だった映画も時代と共に、テレビやDVDなどに押され気味だったようです。しかし、映画業界はこの状況を打破するために、3D・IMAX3Dや映画の主人公のようなリアル体感ができる4DXなど新たなシステムを導入して収益アップを図り、次世代型アミューズメントとして確立しつつあるようです。
値段は少々高いですが…
新たな映像視聴システムは通常料金より値段は高いの難点ですが、「アントマン」のようなミクロの世界から遥かな彼方の宇宙まで、私たちが見たことも無い世界に誘ってくれるMCUシリーズにはもってこいのシステムではないでしょうか。
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