たった1つの発明品で人生のどん底から這い上がった女性発明家“ジョイ”を迫真の演技で演じるジェニファー・ローレンス。
アメリカ合衆国の女性発明家ジョイ・マンガーノの半生を描いた実話。
アカデミー賞主演女優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞!!
ロバート・デ・ニーロやブラッドリー・クーパーといった名だたる豪華キャストで見ごたえたっぷりの本作をご紹介!!
ざっくりあらすじ
1989年アメリカ。シングルマザーのジョイ・マンガーノ(ジェニファー・ローレンス)は子育てに励む傍ら、引きこもりの母や母と顔を合わせればいつも喧嘩の絶えない父、一つ屋根の下で暮らす元夫の面倒を見る為毎日虚しく劣等感に襲われながらも懸命に働き養っていた。そんなジョイをいつも優しく励まし自信を与えてくれる唯一の存在である祖母はジョイの心のやすらぎ。ある日、割れたグラスの掃除をしようとモップを手にしたジョイは、モップを絞った際に怪我をした。その時ジョイは触れずに絞れるモップのアイデアを思いつき父の恋人に投資をお願いする。何とか生産し、売るにも中々上手くいかず、落胆するジョイだが、あるきっかけでショッピングチャンネル『QVC』のニール・ウォーカー(ブラッドリー・クーパー)と知り合いテレビで彼女の発明品が番組で紹介されることとなる。これでようやく成功を手にしたかのように思えたのだが、彼女が乗り越えなければならない試練はまだ数多く存在した…
見どころ
ジェニファー・ローレンスといえば、超の付くほどの実力派女優。本作のストーリーは、アクション映画のような派手なシーンはないものの、彼女のリアルな生活の中でのあらゆる表情、まるで主人公ジョイが乗り移ったかのような演技力がとにかく凄まじい。
父親役はあの超大物俳優、ロバート・デ・ニーロ、戦友役に実力派イケメン俳優、ブラッドリー・クーパー。これだけのキャストが揃えば素晴らしい作品になるに間違いない。
主人公ジョイが、幾度となく立ちはだかる壁に向き合いつつ、いかにいくつもの難問を解決していくのか、観る者の 期待 と 希望 を上手く引き出し魅せる脚本も見どころ!
キャスト一覧
ジョイ・マンガーノ 演ージェニファー・ローレンス -Jennifer Lawrence–
本作の主人公。二児のシングルマザーで家計を支える。“触れずに絞れるモップ”を発明する。
ルディ・マンガーノ 演ーロバート・デ・ニーロ -Robert De Niro–
ジョイの父。仕事も恋愛も上手くいかず、ジョイに迷惑ばかりかけている。テリーとは離婚している。
ニール・ウォーカー 演ーブラッドリー・クーパー -Bradley Cooper–
ショッピングチャンネル『QVC』で働く。ジョイの発明したモップをテレビで紹介する。
トニー・ミラン 演ーエドガー・ラミレス -Édgar Ramírez–
ジョイの別れた夫。ジョイの家族の家の地下で暮らす。
ミミ 演ーダイアン・ラッド -Diane Ladd–
ジョイの祖母。いつも優しく励ましてくれる唯一の存在。
テリー・マンガーノ 演ーヴァージニア・マドセン -Virginia Madsen–
ジョイの母。身の回りの世話を全てジョイに頼り、ルディと別れてからテレビのある部屋で引きこもりの生活を送っている。
トルーディ 演ーイザベラ・ロッセリーニ -Isabella Rossellini–
ルディの新しい彼女。資産家でジョイの発明品に投資をする。
ジャッキー 演ーダーシャ・ポランコ -Dascha Polanco–
ジョイの幼馴染。
ペギー 演ーエリザベス・ローム -Elisabeth Röhm–
ジョイの腹違いの姉。いつもジョイの事を見下している。ジョイとは不仲。
ストーリー(ネタバレあり)
ここからはがっつりネタバレします。
観たくない方はスルーしてください。
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主人公ジョイは、航空会社で働く二児のシングルマザー。
父の自動車整備工場で経理を手伝いながら家族の面倒をみるも、その生活はお世辞にもいいものとは言えない虚しく冴えない日々を送っていた。
離婚した両親と別れた夫と、祖母と一つ屋根の下で暮らしていた。
小さいころから物作りが好きなジョイに、祖母はいつもジョイの成功を信じて優しく見守ってくれていた。
だけど大人になり、結婚・離婚を経験し、成功を手にするどころか、お金が無い為にボロボロの家の修理もままならない。
そんなある日、父が資産家の女性、トルーディと出会い、付き合い始める。
トルーディは亡くなった夫の所有していたクルーザーでのクルージングにルディとジョイ、ジョイの元夫トニーを招くのだが、禁止していた赤ワインをトニーが持ってきてしまう。(船体に付着してしまう為赤ワインは船に持ち込まないことが多い)
渋々受け入れクルージングするも、船の揺れに耐えられずグラスが落ちて割れ、ワインをこぼしてしまう。
ジョイがやりきれない思いでモップを手に掃除をして怪我をする…すると、ジョイはあるアイデアを思いつく。
『触れずに絞れるモップ』だ。画用紙とクレヨンを娘から借り、無我夢中でそのアイデアを描いていく。
それをトルーディにプレゼンをし、投資を頼み込むジョイ。
ジョイの本気を見せられたトルーディは、その意気込みと覚悟を買い投資をする。
そして先ずは特許申請するも類似品があることが判明、トルーディの勧めで弁護士や安くて速い部品工場を紹介してもらい、その類似品の持ち主にロイヤリティ(特許権・商標権・著作権)を支払うことでモップの製造・販売が許可された。
早速モップの製造に取り掛かり、販売するにも馴染みの店のショーウィンドウに陳列することを、売れるかどうか分からない世に知られていないという理由で拒否される。
スーパーマーケットの駐車場で無許可で実演販売するも、客足は止まらず、警察に見つかり無許可でしていたことを怒られモップを没収される。
たまたま通りがかった元夫トニーと、ジョイが連れていた幼い娘にそんな姿を見られ居たたまれなくなるジョイ。しかし、肝を据え地道な努力を覚悟するジョイには耐え忍んでいくしかなかった。
何もかも上手くいかず、途方に暮れている時に祖母から「あなたには才能がある、私が生きている間にあなたは家族のリーダーになるって信じている」と言われ励まされるがジョイはそんな祖母に「何の才能があるって言うの?失敗や屈辱の才能?娘に恥をさらす才能?」と、八つ当たりをしてしまう。
そんな時、トニーが帰ってきた。ジョイは何の用かと尋ねると、「名案がある」と元夫…
それは、大手小売業界に働く元同僚の男に会う手はずを整えるから売り込もう!というものだった。
ジョイは半信半疑のままトニーとその知人が働く会社があるというアーミッシュという町へ向かう。
アポを取らずいきなり押し掛けた二人は、ロビーで待てど暮らせど中々その知人に会えずにいた。
ひたすら待っていると、やっと出てきて偶然にも会えたのは有名なショッピングチャンネル“QVC”の重役を務めるトニーの友人の上司、ニール・ウォーカーだった。
ジョイは運よくそのニールに直接商品を売り込むチャンスを貰えた。
初めはプラスチック製の安っぽいモップにあまりいい反応は見せてくれなかったニールだが、ジョイの「プラスチックは軽くて使いやすい」「しかもヘッドのモップ部分は取り外して洗濯機で洗えるから衛生的」といううたい文句に心を掴まれたニールはジョイに「来週までに5万本作ってほしい」と、テレビでジョイの発明した商品を売ってくれるということになった。
ジョイはそのまま撮影スタジオの見学をさせてもらえた。
見るもの全てが真新しく、いつもテレビで見ていた有名人が目の前にいる、そんな人達の商品の売り込み方や秒単位で次々と売れていく商品の数々、慌ただしく活気に溢れていた現場はジョイの心に衝撃を与えた。
自分の発明したモップも売れる!!と確信したジョイは胸を弾ませこれまでジョイを支えて一緒に売り込みをしてくれていた友人のジャッキーや家族、投資してくれたトルーディを集めて揃ってテレビに集中していた。
アクセサリーの販売コーナーが終わり、いざ、ジョイの発明したモップがテレビに映し出される…
するとあろうことか、ジョイのモップを手にしている販売員は、商品の使い方を熟知していなかった。
当然失敗をした。それも生放送でだ。
放心状態になるジョイと家族…それもそのはず、5万本のモップを製造するのに更に20万ドル投資したトルーディや、家を二重抵当にかけていたジョイ。挙句の果てに「テレビなんてこんなもの、チャンスは一回きり」というペギーや自己破産を進める父。
その時ニールから電話が鳴り、「販売員じゃない、商品が悪いから売れなかった」と言われどうしても受け入れられないジョイは単身でアーミッシュの会社に乗り込む…
会議中のニールのいる部屋に険しい顔をしたジョイが入っていく。
「会議中だ、出ていきなさい」と言われるも、ジョイは食い下がり、自分がテレビに出て売り込む!という。
素人が出たって無理だ、緊張して固まってしまうと言われるジョイだが、「あなたにモップを売り込んだのは誰?素晴らしいと思わせたのは誰?」とジョイ。
その言葉に折れたニールは、ジョイをテレビに出演させることに…。
メイクや服装、テレビショッピング向けに変身させられたジョイだが、彼女は白いシャツに黒のパンツといった“いつもの服装”で出演することに。
ライトが当てられカメラを向けられるジョイ…ニールの予想は的中した。固まってしまって何も言葉が出てこない…
その時視聴者からのテレフォンシステムでジャッキーがッモップに興味を示す視聴者のフリをして掛けてきてくれて助かるジョイ。
我を取り戻したジョイはスラスラと商品の説明が出来て、モップはバカ売れ状態に。
ジョイをテレビに出して正解だったと認めたニールは、ジョイに「僕たちはビジネスの友だ、いつか商売敵になったとしても友達でいよう」と言い、絆を深めた。
それから怒涛の毎日を送るジョイ。
ニールを家族に紹介し、工場を見学してもらい、納期の打ち合わせなど交わし、またテレビに出てはモップを売り生産する…
順風満帆と思っていたその時、ジョイに一本の電話が。
最愛の祖母、ミミが亡くなった。
ジョイの一番の理解者だった祖母。祖母のおかげで発明家になる道を見出せたジョイには、やっとモップが売れ始め今までの苦労が報われようとする時に何の恩返しも出来ないままミミを亡くし悔いが残る。
そんな時、父ルディが、部品工場で問題が起きたと知らされるジョイ。
単価が上がり値上げを言い渡され、納得できないと言うも、ルディが勝手に代理人として異母姉のペギーを送り込んでいた。
ペギーはジョイのビジネスに参加したがっていた。本人の希望で代理人として未払いの2万ドルを支払うしかなかったという。
向こうの値上げに勝手に同意してきたりビジネスの基本も分かっていないペギーにジョイはついに堪忍袋の緒が切れ、「二度と私の代理人を名乗らないで、私のビジネスにも口出しさせない、私が工場に行く」と言い放つ。
工場のあるカリフォルニアへ向かうジョイ。そこには、工場の責任者、ゲアハルトがいた。
テレビで売れ出した途端の値上げや言い訳に納得が出来ないでいたジョイは、工場の中を見せてくれと頼むも、おかしな言い訳ばかりで見せてくれないでいた。
ジョイはトイレを借り、トイレ内の工場内に繋がるルートを見つけ無断で工場内に潜入した。
そこには「ファブリパック社の特許品、触れずに絞れるモップの金型」と書かれた図面が…
ジョイの発明したモップのデザインや金型までもがファブリパック社の特許品として扱われたいた。
そのことに怒りを露わにしたジョイはゲアハルトに問い詰めるも俺たちのものだと言い張る。
ジョイは不法侵入でゲアハルトが呼んだ警察官に捕まってしまう。
ジョイの保釈金や特許専門の弁護士費用などをトルーディが用立ててくれたが、ここでロイヤリティを支払ったことで、特許は彼らのものになっていると知らされるジョイ。
しかし、トルーディの勧めで紹介された弁護士に言われてロイヤリティを払っていたジョイはトルーディに抗議するも、「運が悪かった、ビジネス上たまにこういう事もある」と言われるも納得できないジョイ。
さらに借金が増え、裁判が長引き敗訴とと予想されるこの事案はジョイを破滅の道へいざなう。
父ルディにもトルーディにも自己破産するように言われたジョイは渋々書類にサインを書かされる…
希望を閉ざされ心を打ち砕かれたジョイは、鏡の前に立ち、髪を切り始める。
そして、どこか冷静さを保ちながら、契約書を隅から隅まで目を通し、あることに気付くジョイ。
ジョイはその足で、ロイヤリティを払っているゲアハルトのボスに会いにいった。
毅然とした態度を示す彼だが、ジョイは「特許を取得した香港のクリストファーさんと話して製品のデザインの違いを聞いたら彼はその違いに気付いていなかった。あなたにロイヤリティを前払いした彼の代理人だから」と。
ゲアハルトのボスは、特許を取得した人物ではなく、正真正銘特許を取得していたクリストファーさんの代理人であってジョイを騙していた。
ジョイは「これであなた達の詐欺と横領を立証出来そう、それ上うちと彼らのモップに類似点が無いことが分かりロイヤリティを支払う義務も無かった、だからこれも詐欺」とジョイは反撃に出る。
そしてジョイは彼らから、今まで騙し取られてきたお金を返してもらう上、今までのロイヤルティを支払ってきた分に上乗せすることも約束させ、利子も付けるとまで言わせることが出来たジョイ。
シングルマザーのジョイがビジネスで成功し勝った瞬間だった。
その後ジョイは100件もの特許を取りQVCチャンネルで出演しては商品が飛ぶように売れ、立派な豪邸を買い、女性発明家でありながら立派な経営者となり幕を閉じる…と思いきや、戦友のニールが訪ねてきて、「いよいよついに商売敵だけど友達だから…」と…。
「君を引き抜くために動いている人物がいる、強引なやり方もする、君がいると飛躍できるから君が必要なんだ、かなり大きな役職が待っているよ、僕から聞いたことは内緒だ」と。
まだまだジョイの活躍は終わりそうにない…。幼い頃「私には特別なパワーがある、大きな家を建て、世界中のみんなが幸せになれるようなモノを作るの」と祖母に話した思い出を胸に、ジョイは歩き続ける…
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まとめ
いかがでしたか?
ジョイのタフさと鋭さが見事成功を掴んだ感動の物語。
やはり成功の裏には血のにじむような地道な努力があってこそなんですね。
グサッと思い知らされました(^^;
日本では劇場公開されずにビデオスルーとなった本作、是非U-NEXTでご覧ください(^^♪
観終わった後のあなたに発明家という新たな道が開けるかも…?
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