最近ちょっと心が疲れている貴方におすすめの癒し映画『マイ・インターン』アン・ハサウェイ&ロバート・デ・ニーロ豪華コンビで送るヒューマンドラマ♪

コメディ映画

映画『プラダを着た悪魔』のその後の様な展開と話題に。
ですが、全く異なるストーリーです。

あらすじ

ブルックリンで暮らすベン(ロバート・デ・ニーロ)は70歳。
退職して3年後に、妻が先立ち現在は独り暮らしをしています。仕事でも家でも話す相手は居ないため、時間を持て余してしまっています。習い事や、溜まったマイレージを使っての海外旅行をしてみるも、帰宅をすると何だか虚しい気持ちに。
だから、雨の日でも朝早くスタバへ出かけて社会に取り残されないようにしてみます。

そんな自身のぽっかり空いた穴を埋めたいと思っていたとき、街で『高齢者インターン募集』の黄色い広告を見つけます。知人の話しでは、古い工場をリノベーションして立ち上げたECサイトの会社だそうです。その話を聞いたベンは、応募してみることにしました。

ベンは見事にアパレル販売のECサイト運営会社『アバウト・ザ・フィット』に採用されます。周りは若い社員ばかりで、社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)に於いては早口でちょっと神経質そうです。
ベンは、そんなジュールズ専属のインターンに配属されるのですが……。


若手女性経営者と、70歳のインターンの言葉のやり取りはある意味新鮮。
きっとあなたの心にも響く言葉がこの映画に隠れています!

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日本でも、あるあるベンチャー企業の実態

ジュールズの経営するEC運営会社『アバウト・ザ・フィット』は、設立して1年半足らずの若い会社ですが、急成長しています。正に、今増え続けているベンチャー企業ですね。社員は25人から始まり、ベンを含めた新入社員の雇用により220人となります。

筆者である私もベンチャー企業に勤務していたことがあるのですが、この映画に出て来るような自由な社風の会社が実際も多い様に思います。
規制のない私服出勤SNSの積極的活用社内イベント(誕生日会、数字達成祝いetc)も頻繁に行われます。ですから、この映画の社内描写は決して過剰な表現では無く、むしろこのような社風は数年前から日本にも増え続けています。

こういったベンチャー企業のキラキラしたイメージやネームバリューに惹かれて入社する若い世代も多いですが、会社は決して夢物語な環境ではありません
大企業と異なり、風変わりな福利厚生はありますが、みなし残業も多く疲労困憊、思ったより収入が見込めない、社長が切れ者過ぎて着いて行けないなどギャップを感じた社員の意見も多いです。そんな中で、社員も経営者も、どうやって会社という組織を長く存続していけるかが問題になって来ます。

実際、この映画のアンが演じるジュールズも正にベンチャー企業の社長といった感じ(これは個人的な偏見でもあるのですが……)で、名門大卒ではありませんが頭の回転が早く、出来ない言い訳に邪魔されない決断力と実行力に溢れています。

https://cinemagene.com/post-4284/

社内では「ジュールズタイム」と呼ばれる独自の時間性があり、5年で行うことを9ヶ月で成し遂げてしまいます。周りは、そのスピードに追い付いていけず苦労してしまいます。こういったジュールズの様な人たちは、一見とても利己的だと世間に勘違いされてしまうことが多い様に見えますが、当の本人たちは先見の明を持ち向上心と好奇心をエサに動いているただ純粋たる存在なだけなのです。

この映画では、そんな企業の問題提起にやんわり応えてくれる部分があります。

ポジティヴとは、洗脳ではなく自然であること

この映画には、否定的な嫌な人間が登場しないのが特徴です。
それが、非現実的と捉える人もいるでしょう。

しかし、現実でも自分にとって周囲の人たちは思ったよりも悪い人たちばかりではないのかもしれません。感情が揺さぶられて時々癇に障ることがあっても、その人たちもただ悩んでいただけの一人の人間。一人一人にそんな背景を添えて考えてみると、この映画の登場人物たちと何ら変わりはないのかもと思えます。

啓発気味に、痛々しいくらい無理をしてポジティヴになろうとする人をよく見ます。
そのイケイケな感じに着いていけないと思う人もいます。どちらの気持ちも解ります。
ポジティヴなときもあれば、ネガティヴなときもあるし、洗脳されたみたいにどちらか一方に偏る必要などなく、ベンを見習って楽しい人生に自然と変えていけたら生きるのがちょっと楽になれそうです。

〇〇年後の自分と重ねられるか?(ややネタバレを含む)

歳を重ねるごとに感じる寂しさは、パートナーが居ない寂しさでは無く、
独りで生きていく未来への寂しさ。

この映画を観ていて私は、日本で大ヒットしたテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』石田ゆり子さんが言っていた言葉を思い出しました。
年下女子に年齢を引き合いに出して嫌味を言われたとき、彼女は「この先あなたが向かっていく未来でもあるのよ。――自分に呪いをかけないで」という発言をします。

恋愛とは異なりますが、この映画でも老いが劣っているのかと感じさせるところはありますが、ベンは70年という経験の豊富さや以前の仕事で培われた能力を発揮し、上手く環境に順応していきます。

年齢や性別の前に、同じ人間であることの共通点は寂しさという感情に限りません。

人に囲まれながらも、何処か孤独。
家でも会社でも大人だと感じる男性は近くに居なかったジュールズに対し
「出しゃばらず、他言せず、小さな問題点から解決していく、他人を思いやっても他人の課題には踏み込まない」そんなアドラーの心理学にも例えられるベンの紳士的行動はとても勉強になります。

七転び八起き、七転八倒、その人によって人生の挫折と成功の数は異なります。

課題にぶつかったとき、ベンがジュールズに言ってくれたような
「長く生きていたって、大抵の人は君ほど素晴らしいものを生み出せない」
下手な説教なんかより、そんな言葉で自信をくれる人の方が身近にいてくれると嬉しいかなと私は思います。

今の自分も、数年後の自分も、等しく愛せるように歳を重ねていきたいですね。

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