原作者 原泰久の思い
実写化は難しいと言われていたこの「キングダム」という作品。今回原作者として脚本に携わった原泰久にはどんな思いがあったのでしょうか?
今回のこの映画は、1~5巻までが描かれていますが、約2時間という限られた時間の中に詰め込まなければいけない難しさがありますよね。実写映画化の難しさは、そこにもあると思います。
原作ファンの期待を裏切らないようにしなければならない、大事な部分と、どこを描き、伝えていくか、のようなところで悩んだのではないかなと思います。
自ら脚本作りにも励んだ原さん。原作ファンの方からしたら、原作者の原さんが関わったことも、安心や期待感に繋がったのではないかと思います。そういったことも考え、大人気漫画なだけあり、プレッシャーもあったと思います。漫画の世界観は壊さず大切にしつつ、映画としてのキングダム、オリジナルな部分含め、原さんなりに作り上げていったのだろうなと思います。」
主演山﨑賢人さんについて、原さんはインタビューの中でこんな風に話しています。
「周りから、山﨑さんは信みたいな人ですよって言われていたんですが、僕はあまりテレビドラマや邦画で見る機会がなくて、人気のある方というのは知っていたんですが、信ぽいイメージはなかったんです。でも、博多で上演された主演舞台を観に行って初めてお会いしたら、まあびっくりするぐらいカッコ良くて。まっすぐにきれいな目でこちらを見て、飾らず素直に、ストレートに感情を伝えられる人で、吸い込まれるような不思議な魅力がありました。これが山﨑賢人くんか、みんなが信にピッタリと言うのがわかるなと思いましたね。山﨑さんに対する世の中のイメージがこの『キングダム』で変わると思います。ドハマり役です。」
https://kingdom-the-movie.jp/sp/specialtalk/index.html
またイベントでもこのように言っていたそうなんです。
「原作の信より、山崎君が演じる映画の信の方が魅力的だった。」
https://mantan-web.jp/article/20190408dog00m200049000c.html
お世辞とはまるで思えない、さらっとこんな風に言ってもらえることは山﨑さんにとって、とても嬉しかったことと思います!信になり、全力で生きたことが真っ直ぐに伝わった証拠ですね。
主演 山﨑賢人の魅力 何が凄い?
「絶対に自分が信を演じたいと思っていた。」とインタビューで話していた山﨑賢人さん。そんな強い思いを抱いて挑んだ映画「キングダム」。この映画、そして信という役に込めた思いはどんなものだったのでしょうか。
年間いくつものドラマや映画に出演し、若手大人気俳優として、「L♡DK」での”壁ドン”を初めとして世間に広く知れ渡り、「ヒロイン失格」や「orange」、「オオカミ少女と黒王子」など少女漫画実写化のイケメン高校生役を演じる事が特に多かった彼。近年幅が広がり、色々な役を演じてきた。
そんな中、2017年に、漫画キングダムの10周年記念動画の信役として、抜擢されました。そこから原作を読んだ彼は大ファンになったと言います。
インタビューで彼はこんな事を話しています。
「過酷な場所での撮影も多かったですが、過酷になればなるほど、それが演じる上でのパワーになってしまうくらい」
https://fanfunfukuoka.aumo.jp/articles/90020
とてつもない熱量を感じるその言葉にも、信として、そして彼自身の役との向き合い方に魅力を感じるのではないでしょうか。人気漫画だからこそのプレッシャー、しかしそれを越えた心持ちや向き合い方を言葉の力強さから感じられますね。
映画の彼は、役が見事に憑依し、力強い目をひん剥き大声を出し叫ぶ姿、ボロボロになりながらも立ち上がり自分の思いに真っ直ぐ戦っていく姿はまさに、芯の部分を強く持った山﨑賢人さんの生き方や信そのもの であるように感じます。
原作をよく知るファンや、山﨑賢人さんの演技をあまり見た事がなかったり、ファンでない方からも、大きく頷きたくなるような数々の絶賛の言葉が飛び交っていて、高く評価されている印象でした。
いかにして俳優山﨑賢人の恐ろしさとも言える演技、役への入り込み具合に感動を覚えたか伝わってくるような言葉ですね。特に公開当時、本人そしてファンや応援している人が嬉しくなるような感想に溢れていました。このような感想を見て、観てみようかな…と思わず映画館に足を運びたくなりますよね。
大ヒットの理由が、主演である彼の演技が特に中心となって世に放たれた事が十分に分かるような言葉だらけです!
さて、そこまで私達観る者を魅力する彼の今回の役作りは果たしてどんなものだったのでしょうか?
信になるための役作り
彼は、信の役が決まってから、10キロの減量をしました。炭水化物は抜き、ロケ中はお弁当や中国での屋台では食べず、ささみやブロッコリーなどのもののみ食べていたと言います。奴隷孤児であまり食べられていない、という事を考慮しながら、形から入っていきました。ストイックさから、信を演じる覚悟が見えますね…。しかし痩せているだけでは強くも見えないため、アクションシーンの練習やトレーニングでしっかりと筋肉もつけていったのです。
スクリーンではその体づくりの努力の証が表れていました。
クランクアップでは、普段公の場ではほとんど見せることのなかった涙を見せていた。この涙には、信として全力で突っ走り、大人気漫画の主演としてのプレッシャーを抱えながらも魂を入れ演じ切った生きた軌跡を物語っていると言えますね。達成感はもちろん、大変だった事も含め、色んな思いが込み上げてきたのだろうと感じ取れます。映画公開前に放送を見て、この涙に思わずもらい泣きしてしまうと共に、映画への期待が更に膨らんだ瞬間でした。
一人二役!嬴(えい)政 役 吉沢亮
幼い頃からと信と一緒に剣術の修行をし、天下の大将軍を夢見た漂と、信と時にぶつかりながらも、行動を共にし仲間としてのちに敵に立ち向かっていくパートナーとなる嬴政を見事に演じたのは吉沢亮さん。
彼は、嬴政の“目力”を意識したと話しています。確かに、信と会話をする時のような漂の優しい瞳と、国王嬴政としての眼差しは、まるで別人のようでした。奴隷として生きていた漂と、王である嬴政は見た目も身分も対照的ですが、それを見事に演じ分けていました!
「戦意を断つな!勝利は目前だ!!」と叫ぶシーンが特に好きなシーン、セリフなのですが、ここは周りの仲間にとにかく聞こえなければいけないと思い声を張り上げたら、本人もびっくりするほど大きな声が出たと言います。まさに嬴政としての魂が入っているとしか思えないエピソードですね!
山﨑賢人との最強タッグ
吉沢さんのその演技が評価され、第43回日本アカデミー賞最優秀じ助演男優賞を授賞しました。その授賞式の中で、
「一番最初に連絡が来たのが主演の山崎賢人でした。『おめでとう』と連絡をくれて、『次は続編で2人で(この会場に)来ようぜ』と熱い話をしていたんです。彼が主演でみんなを引っ張ってくれたおかげで、すごく素敵な作品になったと思う。」
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/amp.natalie.mu/eiga/news/370072%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAa_K-KXk0aa9b7ABIA%253D%253D
と、山﨑賢人さんのことを話していました。
山﨑賢人と吉沢亮、何度か共演する中での関係性をもとに、特にこのキングダムで更に絆が深まり、お互いを尊重している事や、きっと支え合いながら駆け抜けたのだろうと思うと、胸が熱くなります…。今をときめく人気俳優2人の、素敵な関係性ですよね。2人の見事なタッグにより、キングダムの世界が、漂と信、嬴政と信の関係性が出来上がっていったのですね!!
最強のキャスト陣〜大人気漫画であるキングダムにかけた思い〜
減量した山﨑賢人さんに対し、王騎将軍を演じた大沢たかおさんは、なるべく体が大きくなるよう、たくさん食べ、太るように役作りをしたとの事です。増減は、そう簡単にできるものではない中での肉体改造、素晴らしいですね…!!その姿は見事に、普段の大沢たかおさんの姿を忘れてしまう程、王騎将軍がそこにはいたのです。
これには恐らく、原作ファンも驚いたのではないでしょうか…!!
喋り方やたたずまいも見事に再現され、この実写での王騎将軍も、絶賛の声が色々なところで飛び交っていました。
重く、長い剣を頭の上で振り回し、倒していくシーンは、強さがこれでもかと言うほど表現されていて圧倒されます……。
山の王、楊端和を演じた長澤まさみさんのアクションシーンもそれはまた見事なものでした…!
両手に持った剣を上から振り落とし、敵を倒すシーンなんかは、もう男女問わず誰もが惚れてしまうのでは…と思わされます。とにかく、めちゃくちゃにかっこいいんです。こんな長澤まさみさん見たことない!と思うほど、かっこよくも華麗で美しく、見事なアクション、刀さばきに釘付けでした。
それぞれのキャラクターが、このキャスト以外考えられない!と思わざるを得ない説得力のあるものがスクリーンにはありました。それは役にハマると言われるだけの、キャストの皆さんの作品に対する熱意が本当に強かったからなのだろうと感じています。
とにかく、熱量が物凄く、スクリーンを超えてその熱が今にも伝わってきそうな、パワーが湧いてくる映画です!!
実写化不可能、なんていう言葉は覆されるほどの大ヒットを遂げました。
ぜひ見てみて下さい!以下、映画キングダムが無料で見れるサイトです。