デンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセンが書いた童話『雪の女王』が原案になっていますが、内容はかなり異なるようです。
原題は『FROZEN(フローズン)』。邦題の方が覚えやすいですね。
あらすじ
アレンデール王国には、第1王女のエルサと妹で第2王女のアナがいました。
幼い頃から不思議な能力を持つエルサは、それを知るアナと夜に寝室を抜け出し、大広間で能力を使って遊びます。しかし、その際に思いがけない事故でエルサはアナを傷付けてしまいます。
両親である王様とお妃様は、山のトロール(岩の様な姿の妖精)に助けを求め、アナは一命を取り留めるのですが、それをキッカケにエルサは自室に閉じこもりアナを避けるようになります。そして、アナはエルサの能力についての記憶を失います。
エルサの能力を隠すように、王室も城外との交流を控えるように。
10年後、姉妹と王国を見守って来た王様とお妃様は不幸な事故にあい、帰らぬ人となってしまいます。
それでも、エルサは部屋から出て来ずアナに会おうとはしませんでした。そこには、大好きな妹をもう二度と過去の様に傷付けないためにというエルサの悲痛な想いもありました。
しかし、妹のアナは記憶を失っているため、なぜ急にエルサが自分を避けるようになってしまったのかわからず、城の中で寂しく孤独な時間を過ごすことになるのです。
月日は流れ、アレンデール王国 第1王女であるエルサの王位継承を担う戴冠式が開催されることとなりました。
日に日に増していく能力を抑えられずに不安な想いのエルサでしたが、なんとか無事に戴冠式を終え、アフターパーティーが開催されました。
しかし突然、アナが出会ったばかりのハンス王子と婚約をすると言い出し、エルサは猛反対。2人は口論になり、エルサは能力を暴発してしまいます。
驚いた周囲に非難され、エルサはその足で王国を逃げ出してしまいます。
それをキッカケに、アレンデール王国は冷たい雪と氷に覆われます。
姉のエルサを連れ戻すため、アナはエルサを追いかけるのですが……
ノースマウンテンに辿り着いたエルサは、ここでなら誰にも打ち明けられなかった自身の魔法を隠さなくても良いと、ようやく束縛から解放された気持ちになります。王国を出たことによってやっと不安から解き放たれたのです。
さて、王国アレンデールと姉妹たちの運命はいかに!!!
主な登場人物(声優)
エルサ(米:イディナ・メンゼル/邦:松たか子)
アレンデール王国の第1王女で王位継承者。
今作の有名な主題歌「Let It Go」(日本では「レリゴー」旋風を巻き起こしました)を唄う張本人でアナの姉。
幼い頃から、何故か氷や雪を操る能力を持っています。
幼少期にその能力でアナを傷付けてしまったことから思い悩み、アナや世間を避けるようになってしまいます。
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アナ(米:クリステン・ベル/邦:神田沙也加)
アレンデール王国の第2王女。
この物語でもう1人の主人公。エルサの妹。
勝気で明るい性格。育ち柄、世間知らずなところから人を疑わずに突っ走ってしまう、慎重派のエルサとは真逆なキャラクターですが、お姉ちゃん大好きです。
周囲がエルサを非難しても、アナだけはエルサの絶対的味方で最後までブレません。
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クリストフ (米:ジョナサン・グロフ/邦: 原慎一郎)
突然、アナの前に現れた氷売りの青年。相方はトナカイのスヴェン。
王国育ちのアナたちと違って、かなりワイルドですがとても優しい性格。
出会ってからアナには振り回されっぱなしですが、素直で芯の強いアナに少しずつ惹かれていきます。
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オラフ (米:ジョシュ・ギャッド/邦: ピエール瀧・武内駿輔)
本作の鉄板・癒しキャラ。エルサが「Let It Go」を唄いながら作り出した雪だるま。
エルサが作るスノーギース(小さな雪だるまたち)等とは異なるデザイン。
実は、物語の序盤で幼い姉妹が作っていた想い出の雪だるま「オラフ」なのです。
溶けてしまうとは知らずに太陽好きで、暖炉にも恐れず近付いてハラハラ。
因みに、オラフの鼻はアナがスヴェンの餌であるニンジンを付けてあげたもの。
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ハンス王子 (米:サンティノ・フォンタナ/邦:津田英佑)
サザンアイルズ王国の第13王子。
エルサの戴冠式パーティーで、アナと知り合い意気投合。アナとその日の内に婚約することになるのですが……。
これまでのディズニー作品では珍しく、敢えて登場時からわかるような人物設定では描かなかった異例の役どころです。でも、こういう男性……現実にいる(笑)
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スヴェン(米・邦:???)
クリストフの相方で親友のトナカイ。クリストフのソリを引っ張ってくれています。
また、クリストフとは言葉がなくても意思疎通が出来ている模様。恋愛や人生相談にものってくれる器用さも持ち合わせています。
トナカイだけれど、実は本作の製作総指揮であるジョン・ラセターの飼っている犬がモデルなんだそうです。オラフのニンジンを常に狙っています。
従来のプリンセスストーリーとは異なる描き方
プリンセスをかっこいい王子様が助けに来てくれる♥
そんな従来のお姫様の在り方は、ディズニーの中でも近年は変わりつつあります。
「アナと雪の女王」では、最終的に真実の愛とは何かというテーマを目的にヒロインたちが葛藤していきます。しかし、その愛の形とは異性が与えてくれるものや、他人に求める愛だけが自分を救う愛ではないと気付くのです。青い鳥症候群の様なものでしょうか。
始めて映画館で観たときは、私は圧倒的な映像美の迫力と共に描かれたその愛の形に感動して涙しました。アニメ映画を観に行ったのに、こんな意外性ある展開になるとは思ってもみなかったので、心の底から意表を突かれました。
製作陣がこだわった姉妹の描き方とは、
この映画では、製作スタッフや関係者らの中で家族に姉妹を持つ人たちに経験談を聴取して、よりリアリティある姉妹像を描いたのだそうです。
確かに、実際に筆者である私も姉妹なのですが、だからこそ本作「アナと雪の女王」には共感が多かったのかなと思いました。
互いが親友であり、ライバルであり、そしてかけがえのない家族。
姉妹の関係性が、本当に鋭い観察力で描かれた上でのストーリー展開だったなと改めて思います。
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