はじめに
今回は、映画『ビッグ・フィッシュ』を支える監督ティム・バートンとジェニファー役ヘレナ・ボナム=カーターの2人にスポットを当ててみたいと思います。
鬼才 ティム・バートン
1958年アメリカ生まれ。本名はTimothy Walter Burton。大学でアニメーションの勉強をした後、ウォルト・ディズニー・スタジオのアニメーターとして『きつねと猟犬』『フランケンウィニー』などを演出。
代表作
シザーハンズ(1990)
リンカーン/秘密の書(2012)
ビッグアイズ(2014)
ダークな作品から心当てはまる作品まで、なんでも手掛ける名監督!独特な世界観は誰にも真似できません!最近では実写版の『ダンボ』を手掛けたことでも話題になりました。なかなか実写化が難しいと思われていた作品ですが、彼が監督と聞いて納得した声も多いとか…
カメレオン女優 ヘレナ・ボナム=カーター
1966年イギリス生まれ。16歳でCMデビュー。
代表作
『眺めの良い部屋』(1986)
『ハムレット』(1990)
『レ・ミゼラブル』(2012)
さまざまな作品がありますが、筆者が代表作で1番に思い浮かぶのは『ハリー・ポッター』シリーズのベラトリックス・レストレンジです。頭がおかしいと思わせるくらいの狂い具合は彼女しか演じることができないのではないでしょうか。
余談ですが、彼女は撮影で使った杖を持ち帰り子供達がうるさかったりなにか問題を起こしたときには杖を持ち、ベラトリックスとなって叱るそうです(笑)そんなお母さんに叱られたら問答無用で泣く子も黙ってしまいそうですね。
彼女の魅力といえば、演技の幅広さ!
悪の魔女を演じたと思えば、シンデレラの魔法をかける優しい魔法使いまで、まるで別人のような変貌を遂げます。キャラの濃い役を演じると世間にその役イメージがつき、なかなか他の役を演じるのが難しいと言われることもありますが、そんなことは彼女には縁のない通説ですね。
最近の作品では、主演よりは脇を固めることが多い彼女ですが、赤の女王のような特殊メイクも似合い、『チャーリーとチョコレート工場』の母親のようなナチュラルメイクも似合い…と本当に演技の幅も見た目もカメレオン女優。多くの映画で欠かせない存在です。
2人の関係とは
ティム・バートンとヘレナ・ボナム=カーターは2001年『PLANET OF THE APES 猿の惑星』での出会いをきっかけに交際を始めました。それから『ビッグ・フィッシュ』や『ダークシャドウ』など7作もの作品で監督と女優としてコラボレーションを見せてくれました。
彼らは結婚はしておらず、『敷地内別居』という形をとっていました。つまり、隣同士に別々に住んでいたのです。ユニークですよね。理由としては、ティムのいびきがうるさかったこと、生活リズムが違っていたなどと言われています。
2003年には長男のビリー、2007年には長女のネルが生まれて、現在は2児の母です。
ハリウッドきってのビッグカップルでしたが、彼らは2014年に破局しています。。2人の破局は円満な破局と言われており、現在でも仲は良いそうですよ!
ちなみにヘレナは21歳年下の作家ライ・ダグ・ホルンボーと幸せな交際をしているそうです。
2人の代表作(ネタバレあり)
破局はしてしまいましたが、交際期間が長かっただけに共演作品は7作もあります。これは、ティム・バートン作品でジョニー・デップ(8作)に続く多さです。今回はその中でもいくつか素敵な作品を紹介していきます。
チャーリーとチョコレート工場
2005年に公開された『チャーリーとチョコレート工場』。ジョニー・デップ扮する工場主ウィリー・ウォンカが、選ばれた5人の子供達を自分の工場に招待します。貧しい少年チャーリーをはじめとして、子供達はチョコレート工場でさまざまな奇妙な経験をしていきます。
ポップな工場でわがままな子供達を襲うさまざまな試練は、容赦なくそして痛快です。
ウンパルンパの繰り広げる歌やダンスもこの映画の楽しみのひとつですね。そしてこの映画の根底にあるのはチョコレートを通した家族の物語。家族を大切にするチャーリーと、父との確執に悩んでいたウォンカがみんなで食卓を囲むシーンにはうるっとしてしまいます。
作中で、ヘレナが演じるのはチャーリーの母バケット夫人です。夫がからになったときも、毎日のスープを薄くすれば良いと言って前向きに考える女性です。彼女の演じた役の中では比較的穏やかで普通の人物ですね。チャーリーを見守るまなざしにあたたかさが滲み出ています。
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
2つ目に紹介するのは、1つ目と打って変わってダークな作品。2007年に公開された『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』です。
時は19世期末のロンドン。無実の罪を着せられた理髪師ベンジャミン・バーカーは、スウィーニー・トッドと名前を変え、自分に濡れ衣を着せたうえに妻子までも奪ったターピン判事への復讐を開始するのです。
もとがミュージカルというのもあり、主演のジョニー・デップの歌も魅力のひとつです。理髪店に行って髭ではなく首を切られる…そしてその死体はなんとパイの具に…想像しただけで寒気がしてしまいますね。理髪店に行くのも怖くなってしまいますし、ひき肉を見るのも辛くなるかも…。モノクロトーンの中で鮮やかに映える血が生々しく、怖さを掻き立てます。
作中でヘレナが演じるのは、スウィーニー・トッドの理髪店の下で売れないパイ屋を営むラヴェット夫人。1人娘がターピン判事に軟禁され、トッドと共に復讐することを誓う女性です。ベラトリックスのイメージが強いと、ザ・ヘレナというような役柄ですね。それにしても同じ母親なのにこんなに違うなんて…さすがカメレオン女優です。
無料で観るには…
今回は、2人のたくさんの作品を紹介しました。2人のことをたくさん知ると、また作品を観る目も変わりますよね!古い作品から最近の作品まで、ぜひぜひチェックしてみてくださいね。
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