撮影舞台
映画、『ジョジョ・ラビット』。舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。
主人公の“ジョジョ”やその家族、友人やドイツの人々が暮らす街のロケ地に選ばれたのは、チェコ共和国の、”ビールとホップの聖地”で有名な『ジャテツ』と『ウーシュチェク』。
ジャテツとウーシュチェクは、当時ドイツの占領下にありながらも戦火を免れた。その為そのままの建物が数多く残る。フォトジェニックな街並みは、SNS映えする景色抜群な素敵な街。
出演者の簡単プロフィールと主な作品
ローマン・グリフィン・デイヴィス -Roman Griffin Davis- ジョジョ役
生年月日 2007年3月5日 (13歳)
生まれはロンドン。イギリスとフランスの二重国籍を持つ。9歳の頃からオーディションを受け始めて、11歳で本作、『ジョジョ・ラビット』でデビュー、主演を果たす。双子の兄弟もナチ・クローン役で出演。父は撮影監督、母は脚本家・映画監督、祖父は撮影監督・カメラオペレーター。現在、2作目『Silent Night』のプリプロダクション(映画などの撮影に入る前に行う準備作業)中。
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トーマサイン・ハーコート・マッケンジー -Thomasin Harcourt McKenzie- エルサ役
生年月日 2000年7月26日 (20歳)
ニュージーランドのウェリントン生まれのニュージーランドの女優。映画監督の父と女優の母を持つ。2018年公開の映画、『足跡はかき消して』で批評家から大絶賛され“ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞“のブレイクスルー演技賞を受賞。
~主な出演作品~
足跡はかき消して 2018年公開
ロストガール 2020年配信
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タイカ・デイビッド・ワイティティ -Taika David Waititi- アドルフ・ヒトラー役
生年月日 1975年8月16日 (45歳)
ニュージーランド・北島のラウココレで生まれウェリントンで育つ。映画監督・脚本家・俳優・コメディアンとマルチに活躍する。2014年公開の映画『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』を、ニュージーランドの俳優・コメディアン・声優・ミュージシャンであるジェマイン・クレメントと共同で監督し、好評を受け認知度を大きく上げた。『マイティー・ソー バトルロイヤル』も監督している。妻で映画プロデューサーのチェルシー・ウィンスタンリーも『シェアハウス・ウィズ・バンパイア』と『ジョジョ・ラビット』の制作を手掛けた。
~主な出演・制作作品~
シェアハウス・ウィズ・バンパイア 2014年公開
マイティ・ソー バトルロイヤル 2017年公開
アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年公開
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スカーレット・ヨハンソン -Scarlett Johansson- ジョジョの母、ロージー役
生年月日 1984年11月22日 (36歳)
アメリカ合衆国の女優・歌手。ニューヨークでデンマーク系の父と東欧系ユダヤ人移民の母との間に生まれる。姉のヴァネッサと双子の弟のハンターも俳優をしている。彼女はユダヤ人だが、無神論者である。俳優のライアン・レイノルズと2008年に結婚するも、2010年に円満離婚。2014年にはフランス人ジャーナリストのロマン・ドリアックと再婚するも、2017年に離婚。ロマンとの間には第一子女児、ローズ・ドロシーがいる。
~主な出演作品~
ロスト・イン・トランスレーション 2003年公開
真珠の耳飾りの少女 2003年公開
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 2018年公開
ブラック・ウィドウ 2020年公開予定
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サム・ロックウェル -Sam Rockwell- “キャプテン・K“こと、クレンツェンドルフ大尉役
生年月日 1968年11月5日 (52歳)
アメリカ合衆国カリフォルニア州の俳優。サンフランシスコ南郊のデイリーシティーで生まれる。2017年公開の映画『スリー・ビルボード』では共に初ノミネートながらアカデミー賞、ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞し、演技が高く評価される。結婚経験はなく、女優でモデルのレスリー・ビブと交際している。
~主な出演作品~
コンフェッション 2002年公開
スリー・ビルボード 2017年公開
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レベル・ウィルソン -Rebel Wilson- 女教官、フロイライン・ラーム役
生年月日 1980年3月2日 (40歳)
オーストラリア、シドニー生まれの女優・コメディアン。2012年公開の映画『ピッチ・パーフェクト』でMTVムービー・アワード新人賞、ティーン・チョイス・アワード映画部門コメディ女優賞を受賞。その他3部門でノミネート。2011年公開の映画『ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』で共演したイギリス出身のコメディアン、マット・ルーカスと同棲が報じられている。
~主な出演作品~
ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン 2011年公開
ピッチパーフェクト 2012年公開
ザ・ハッスル 2019年公開
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アーチー・イェーツ -Archie Yates- ヨーキー役
生年月日 2009年2月 (11歳)
イギリスの俳優。本作でデビューし、放送映画批評家協会賞にノミネートされる。現在、2作目『Untitled Home Alone film』のプリプロダクション(映画などの撮影に入る前に行う準備作業)中。
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アルフィー・アレン -Alfie Allen- フィンケル役
生年月日 1986年9月12日 (34歳)
ロンドンのハマースミス生まれ。父は俳優・コメディアンのキース・アレン、母は映画プロデューサーのアリソン・オーウェン。姉は歌手のリリー・アレンで、弟アルフィーに向けて書かれた曲の『アルフィー』はリリーのデビューアルバムに収録されている。2018年にはアメリカのDJでモデルのアリー・テイルズとの間に第一子女児、アローが生まれる。
~主な出演作品~
ブーリン家の姉妹 2008年公開
ザ・プレデター 2018年公開
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スティーブン・マーチャント -Stephen Merchant- 『ゲシュタポ』のディエルツ大尉役
生年月日 1974年11月24日 (46歳)
イギリス、ブリストル生まれ。2005年~2013年のTVシリーズ『ジ・オフィス』でエミー賞・英国アカデミー賞を受賞。2019年公開の映画『ファイティング・ファミリー』ではワイルド・スピードなどで知られる俳優のドウェイン・ジョンソンと共同制作を務める。
~主な制作作品~
ファイティング・ファミリー 2019年公開
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ジョジョ・ラビット撮影秘話
第二次世界大戦下のナチス・ドイツといったとても複雑で難しいテーマを見事にハートフルなコメディで困難の中にあっても輝く希望と生きる歓びを見事に描ききった、タイカ・ワイティティ監督の渾身の一作と言える本作。
そんな撮影現場でいくつかの撮影秘話が隠されていた。
ユダヤ人少女・エルサ役のトーマサイン・ハーコート・マッケンジー、彼女は本作において、“エルサ”というキャラクターについて、隠し扉に匿われていたユダヤ人の少女という難しい役どころだったと思いますが、エルサを演じてみていかがでしたか?との問いに、
とっても大変でした。「エルサ」という役柄自体がこれまでの歴史を背負っていて、この役柄を通して物語を伝えることに、とても大きな責任があると感じたんです。できる限りのリサーチをして、全力でこの役を演じきることができれば、と思いました。演じていて難しい役ではありましたが、過去の残虐な行為を世界全体が忘れないように何度も繰り返して伝えることが大切だと思ったので、「エルサ」という役を演じる機会に恵まれてとても幸運でした。
https://theriver.jp/jojo-rabbit-thomasin-interview/
と語る彼女。そして、共演した主演のローマン・グリフィン・デイヴィスにとっては、本作がデビューとゆうことで、ある意味ローマン君との共演で自分のデビュー時を思い出したのでは?との問いには、
そうですね…少しだけかな。ローマンは私が最初に映画出演した時よりもずっと感情的に大人でしたね(笑)。演技も私より上手で…。私は映画に初めて出演したのが9歳なんですけど、かなり楽しんでいた記憶があります。ローマンみたいな大人っぽさ、責任感はなかったですね(笑)。
https://theriver.jp/jojo-rabbit-thomasin-interview/
そして撮影中にローマン君の命を救ったというトーマサイン。
撮影最終日のことなんですけど、スタジオでローマンのお母さん、カミラさんとおしゃべりしていたんです。その時、誰かが咳をしているのが聞こえて。なんだか息を詰まらせているような声がしたんです!ふたりでローマンじゃない?って彼の部屋に駆けつけてみたら、そこで喉に何か詰まらせているローマンがいて…。なんとか吐き出させてローマンは無事だったんですけどね。あの子、魚の骨を喉に詰まらせていたんですよ(笑)。これがローマンとの一番の思い出かもしれませんね。
https://theriver.jp/jojo-rabbit-thomasin-interview/
何とも可愛らしいエピソード。ほっこりしました(^^)
また、クレンツェンドルフ大尉を務めたサム・ロックウェルは、今までに何度もビル・マーレイの演技をパクってきたという。
クレンツェンドルフ大尉のイメージについて、タイカはビル・マーレイを例に挙げていた。ナチスに幻滅したゲイの将校だ、と。『プールサイド・デイズ』(2013年)のときもそうだったけど、ぼくはこれまでに何度かビル・マーレイの演技をパクってきた(笑)。
https://www.banger.jp/movie/26481/
この作品を観てみて思ったのですが…サム・ロックウェルは本作である意味一番光っていた俳優だということです。
ナチスの大尉である彼は、ナチスの敗北を予想するアウトローな役どころ。本作を通して彼の存在を知った人やファンになった方は少なくないと思う。
そんなのめり込んでしまう演技をする彼もまた、お手本にする俳優がいるという。
クールなキャプテン・Kと茶目っ気たっぷりなサム・ロックウェルのギャップ…是非彼に注目して“2回”観てほしい(笑)
脚本がとにかく素晴らしいタイカ・ワイティティ監督。絶妙なバランスでコメディと哀愁を描いていて、撮影中もそのバランスに細心の注意を払っていたそう。
タイカは笑いのプロフェッショナルで、ユーモアセンスが卓越しているから現場でさらに笑いを取れるようにいろいろと助言してくれる、何とも楽しそうな現場だろう。
どの映画も長い時間とたくさんのお金をかけて制作される。だからどの監督の作品もそうだろうけど、監督業のみで活躍する作品と、俳優やコメディアンといったマルチに活動してる人が行う監督作品とはまた一味違った見え方や捉え方があるのだろう。
作品への細やかな部分にまで妥協しない姿勢はもちろんのこと、現場でのキャストへの緊張の緩和のやり方や雰囲気づくりが他より長けているということは、そういった方の特権かもしれない。
『ジョジョ・ラビット』には原作があるらしい。本作はどれほどその原作に忠実なのかとの問いにタイカ・ワイティティ監督はこう語っている。
原作はこの映画よりもずっとダークで、内容もかなり変わっている。想像上の友達としてのヒトラーは登場しないし、映画版ほどのユーモアもないんだ。原作を知ったのは2010年のことで、母から勧められたんだ。「ナチスの青少年組織ヒトラーユーゲントの少年が、自宅に女の子が住んでいることを発見するの。母親がユダヤ人の少女をかくまっていてね……」って基本設定を教えてくれて。
少年はユダヤ人に会ったことがないから、彼にとっては自宅にモンスターが住んでいるのも同然で、どう対応したら良いのか分からない。やがて、そのモンスターが実際には人間であることを悟る、という話さ。ぼくはこのアイデアが気に入って、そこに自分なりのトーンというか、彩りを加えようと考えた。ドラマとペーソスとハートの中心を、軽さやユーモアで包むのがぼくのやり方だからね。
https://www.banger.jp/movie/26485/
その原作…見つけました! クリスティン・ルーネンズの “Caging Skies“ 。
Amazonで購入可能です! Kindle版電子書籍もありました。ただ、全英文です(笑)
この機に『ジョジョ・ラビット』を通して歴史に触れてみるのもいいですね♪
ついでに英語の勉強もしてみよう!(笑) 一石二鳥ということで(笑)
サントラ紹介
ナチス・ドイツが舞台の本作が重々しい戦争映画に感じさせない役割を果たしたとも言える劇中歌を紹介します。
Jojo’s March
主人公ジョジョのテーマソング。
The Kids Are All Reich
こちらはクライマックス。
Rosie’s Nocturne
ジョジョの視点で映る母・ロージーの名場面。今でも思い出すと胸が熱くなります。
Komm Gib Mir Deine Hand
冒頭でジョジョが街へ繰り出すシーン。ビートルズの“I Want To Hold Your Hand”のドイツバージョンです。
The Dipsy Doodle
ジョジョと母のダンスシーン。
Mama
ジョジョと母の自転車のシーン。
Helden
ラストの、ジョジョとエルサが踊るシーン。
他にも使用されている挿入歌はこちらに収録されています↓ チェックしてみてください♪
ジョジョ・ラビットを無料で観る方法
ジョジョ・ラビットを無料で観るには…
さいごに
いかがでしたか?
音楽と共にシーンを回想していくと、また一段にジョジョラビットの世界観が感じられますね(^^♪
本作を通して初耳なキャストも多いはず、この機にチェックしてみて下さい!
どの俳優さんも今後注目したい俳優さんばかりです♪
特にエルサ役のトーマサイン・ハーコート・マッケンジーは今人気急上昇中の若手女優、要CHECKですよ!!
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